朝日カルチャーセンター:野外の自然観察 (鷲尾愛宕神社)

活動報告

🍃2025 年 1 月 17 日 (金) 10 時 00 分 ~ 15 時 00 分🍃今回は受講者22名、事務局1名、講師2名の総勢25名での野外観察会となりました。室見駅に集合し、まずは駅近くの室見緑地河畔公園へ移動し野鳥の観察ですが、例年たくさん飛来するユリカモメも数が少なく、ハマシギは全く見かけません。
満潮前で川の水位も上がって、冬鳥はユリカモメとヒドリガモ、オナガガモくらいが、かろうじて見られただけなので、この周辺で過去に撮影した野鳥の写真を配って、室見川河口付近で野鳥がたくさん見られることを知ってもらいます。ここから明治通り沿いを歩いて愛宕神社桜坂参道の入口へ向かいます。参道の登り口脇に見られる、「蛇岩」を見学し石段を登って行きます。急な石段が続きますが、受講者の皆さんはすごくお元気で、思いのほかしっかりとした足取りで登っていきます。
 途中、ニッケイの葉の香りをかいだり、葉柄を噛んで味わったりしながら、中腹の観音密寺ではお参りの後、イチョウの乳を観察、スダジイやクスノキの大木が茂る森の中、さらに石段を登り、駐車場へ到着。ここで茶店の岩井屋さんに寄って、焼き餅の予約をする方も。鷲尾城跡では戦前につくられ廃止されたケーブルカー駅の跡を見学、ツクシヤマザクラ等樹木を観察し、いよいよ最後の石段を上って愛宕神社へ向かいます。比較的参拝者も少なく、三々五々お参りを済ませ、博多湾や福岡市内の景色を眺めながら昼食をとります。この頃には日差しも出て、青空も見えはじめ、日なたでは暖かく感じるようになります。今回登りも多いので、受講者の体力も考え時間をたっぷりとっていたので、ゆっくり休憩をとりましたが、皆さんまだまだ元気です。下りは、本殿東側の急な石段を下り、自然探索路へ。
 この探索路は、地元の「愛宕の森と緑を守る会」の皆さんが、何年もかけて整備された、自然の山道で、スダジイ、ムクノキ、エノキ、ヤブニッケイ等の大木が生い茂る素晴らしい森の中に伸びる小径です。皆さん、愛宕神社への参拝は何度も来られているようですが、この森の中へ入ったのは初めてとのことで、都会の中に残された深い森に感動しきりでした。その後、集合場所の室見駅に戻り、14:00頃解散となりました。今回は、最近の講座の中ではややハードなコースかと思いましたが、ケガもなく元気に歩き、都会の森を堪能し十分満足していただいたかと思います。