朝日カルチャーセンター:野外の自然観察『心整う「神守る島」』 ~プチ船旅と世界遺産と海岸林と~ 

活動報告

🍃2025 年 7 月 18 日 (金) 09 時 30 分 ~ 16 時 00 分🍃22名の参加者と講師2名スタッフ1名、総勢25名で神湊を出発。25分で大島に到着し、早速観光バスとタクシーで沖ノ島関連遺産群の構成資産のひとつ、宗像大社沖津宮遥拝所に向かいました。あいにくの天候で約50キロ先の神宿る沖ノ島を望むことはできませんでしたが、遥拝所周辺は海岸の植生が観察できるポイントです。海からの強い風に耐えて立つ風衝低木ハマヒサカキの姿に皆「かっこいいねぇ」としばし足をとめます。樹齢は100年以上かも?崖地にはソナレムグラ、ハマナデシコの残り花、ケカモノハシなど多くの植物が生育しています。
秋はホソバワダンやダルマギクの花でいっぱいになることでしょう。                🍃遥拝所から夢の小夜島のある干洲海水浴場までは島を横断する車道沿いを歩きます。まるで常緑樹のようなイヌビワの厚い葉や大きな実、オオムラサキシキブやカジイチゴ、ニオウヤブマオの群落。路傍には会員さんが見つけたキンゴジカの花。海岸に着くと大島の映えスポット夢の小夜島と大島交流館に分かれて散策し、昼食後はもうひとつの構成資産である宗像大社中津宮へ。境内に天の川が流れて織女神社と牽牛神社があり、七夕発祥伝説のあるお宮です。タギツヒメノカミに祈りを捧げ、天真名井で霊水をいただき、社叢林のバクチノキやクスドイゲの大木をまぶしく眺めました。本殿茅葺屋根にのる鰹木と千木の話も興味深い様子でした。 雨脚が強くなったため、出航までは物産直売所とターミナル内で過ごし、14時40分発の旅客船で大島をあとにしました。当初の参加希望は今季最多の28名。島旅は人気のようです。