🍃2026 年 5 月 15 日 (金) 10 時 00 分 ~ 15 時 00 分🍃潮風薫る津屋崎千軒界隈を27名の会員と3名のスタッフで歩きました。
江戸時代から明治時代にかけて海上交通と塩田により繁栄した津屋崎は、賑わいの様子から「人家が千軒もあるほど繁栄している町」として名づけられました。「野外の自然観察」いつもは自然のなかの植物を観察することがほとんどですが、今回は少し視点を変えて「暮らしの中に生き続ける木をみる」を裏テーマとしました。
津屋崎人形巧房でシュールな表情のゴン太人形やモマ笛を見た後は、藍の家館長古賀さんの軽妙な解説で、古い博多町家の特徴をもつ「豊村酒造」と「藍の家」を見学。豊村酒造では、マツの塩木の立派な梁(見得梁)や、歳神様の方角に向きを変える吊り神棚、季節毎の建具替えなどの説明に会員の皆さんの驚く様子が見られました。解説を背中で聞きながら、しっかり甘酒や日本酒を購入する方も。
次は藍の家です。裏庭に面した縁側の動く戸袋の仕組みには「へー、すごーい!」の声が響きます。
先人の知恵や技術には感心するばかりですね。毎年7月に津屋崎祇園山笠を奉納する波折神社を経て、野草のさんぽ道を進みます。クコ、ハマウドやトウダイグサ、イヌムギ、ネズミムギ、カモジグサ、小穂が大きく成長したコバンソウなどを観察しました。
入り海(津屋崎干潟)沿いで、かつての入り海は新原奴山古墳群のある約5km内陸部まで拡がっていたこと、津屋崎の古代~中世~近世の歴史について話しました。心地よい潮風のなか、木の香が五感を刺激する木工房「テノ森」に到着。森のような工房の庭で昼食をとった後、いよいよ木工体験の始まりです。豊村酒造や藍の家で「暮らしのなかに生き続ける木」を見てきましたが、今度は自分の手で日々の暮らしで使うカトラリーのフィニッシングを体験します。今回はバターナイフと木のさじで、それぞれ6種類の形と4種の材(サクラ、カエデ、クルミ2種)から好みのものを選びます。
オーナーの細井さんのレクチャーを受けながら、やすってゆがいてを3回繰り返し、亜麻仁油でオイルフィニッシュ。皆さん、満面の笑みで仕上げたカトラリーを眺めています。そして「楽しかった~!」の声が工房に響きわたりました。自分の手で仕上げたカトラリーが、日々の暮らしのなかで長く使われることを願います。


